「あっ!そうだ!!」

「ん・・・なんだ?数珠・・・?」

どうしようかと考え抜いた末に思いついたのは、私が小さいときからつけていた数珠を渡すことだった。

「そう。その数珠は私が小さいときからずっとつけていた奴だから、新品のよりは役に立つよ。それは魔除けの力がある。市販で売ってる魔除けグッズなんかより断然効くから!」

「ありがとう。でも、俺がつけてお前は大丈夫なのか?」

「大丈夫だよ!もう一つあるから!」

ほらっ!と左腕をみせる。