俺様王子と地味子な舞姫


「そうそう、言い忘れてたんだけど、俺のこの性格・・・皆には内緒ね?」


人差し指を口に当てて小首を傾げる。

そんな仕草にノックアウト寸前な私は必死に頷き返した。





「さ、もう遅いから帰ろうか。」

窓の外を見ると薄暗くなっている。


「送ってくよ。」

「え・・・でも・・・。」

「大丈夫。俺んち、神守神社の近くだから。一緒に帰ろうか。」


家が近い・・・それだけでも嬉しいのに・・・

ああ・・・神様・・・私はとても幸せです・・・。