俺様王子と地味子な舞姫


不思議に思って近づいてみると・・・、

「へ・・・?龍樹??」

とっくに帰ったと思っていた龍樹が棚にもたれて寝ていた。


「綺麗な顔・・・。」

目にかかるくらいの前髪、二重の切れ長の目、筋の通った鼻、形のいい唇。
王子と呼ばれるのも頷ける。


「龍樹・・・。こんなとこで寝てたら風邪引いちゃうよ?」

肩を揺らして龍樹を起こそうとしたとき、

「にゃっ!」

龍樹に触れていた手を引っ張られて、気が付けば私は龍樹の腕の中。


「~~///りゅ、龍樹!寝ぼけてないで!!」