俺様王子と地味子な舞姫


そして気が付けば放課後で、私は先生にたのまれて図書室に資料を返しに来た。

「つ、つかれた~・・・。」

荷物運びも楽じゃない。分厚い辞典を6冊。これはかなりしんどい。

しかも教室から図書室までの距離がかなりある。

「はやく帰ろ・・・。」


辞典を棚に戻しているとき・・・、


ガタッ


「ん?」

誰もいないと思っていた室内から物音が聞こえた。