俺様王子と地味子な舞姫


こういうときに限って時間は速く過ぎるんだ。
あっという間にチャイムが鳴って、それぞれ各席へと戻っていった。

・・・私はと言うと・・・

「お、おおおはよう・・・。」

どもりながら隣の席の住人に挨拶をした。

「おはよう。」


そして帰ってきたのは昨日とは180度違う眩しいくらいの王子様スマイルだった。


昨日のことは無かったかのように・・・。


そう思うと少し胸が痛んだ。
何で?こんな気持ちになるの??

先生の話なんか上の空で、時間だけが過ぎていく。