朝起きると見慣れた部屋で、昨日のことを思い出す。


(龍樹に・・・)

唇に指をあてると、またあの感覚が蘇る。

柔らかくて温かい・・・龍樹の唇の感覚が・・・。



そこまで考えて顔が真っ赤に染まった。


(キ、キキキキス・・・された・・・)




なんだろう・・・この気持ち・・・。胸が・・・ドキドキする・・・。



逃げようと思えば逃げれた。でも・・・私・・・逃げなかった・・・。嫌じゃなかった・・・。
龍樹の腕は温かくて、彼の匂いはとても安心した・・・。