俺様王子と地味子な舞姫


舞姫が立つのと同時に俺は舞台の方へ向かった。

運よく誰もいなかったため、すんなり舞台の裏へ行くことができた。



いた・・・。



俺の目が神守の後姿をとらえた。


「おい」

「ひっ!」


いきなり声をかけたから驚いたのか、小さな悲鳴を上げて振り返った。



俺は見た。こいつの目が一瞬見開くのを。