俺様王子と地味子な舞姫


「なあ哉也・・・あいつ、どっかで見たこと・・・・・・って」


(聞いてないし・・・)


意見を得ようと哉也を見ると、目をうっとりさせて舞台を見つめている。



俺はあきらめて舞台に視線を戻す。もうそろそろ終わりなのか、女が太刀を抜く瞬間だった。



「!?」



太刀を抜いた瞬間・・・。女の周りに光のような、オーラのようなものが現れた。