「本日は桜祭りにご来場いただき、ありがとうございます。58代舞姫、神守紫翠と申します。神々をお守りし、祈りを捧げていきたく存じます。
祭りもまだまだ続きます。どうか、心行くまでお楽しみくださいませ。」


そう一気に言うと、もう一度頭を下げる。
すると、拍手が一斉に沸きあがった。嬉しくなった私は、頭を上げると満面の笑みを浮かべた。
その瞬間お客さんの顔が赤くなったのは何故だろう・・・。