演技も終盤。扇を左手で器用に操り、右手で太刀を操る。能で言ったら男舞。さっきまでの軽い動きではなく、力強く舞う。


自分の力を見せるため、より大きく動く。




(我、神守紫翠。58代目舞姫。神々をお守りし、生涯の忠誠を誓う。)





『お前の力、確かに見届けた。お前を舞姫と認めよう』





演技が終わり、舞台の真ん中で正座する。
お客さんに、そして神々にむかって頭を下げる。