今日から俺が通う、『碧水高等学校』。そのやたらとデカい門を潜ると途端に女どもの悲鳴が響く。 「うるせぇ・・・。」 マジでうぜぇ。あちこちで、『キャー!』だの『龍樹さまー!』だの叫んでいる。 「相変わらずすごい人気だな・・・。お前。」 哉也が何か呟いたが全く聞こえない。 (どっからそんな声出るんだよ・・・) 俺はギャーギャー騒ぐ集団に向かって笑顔で手を振り、挨拶をする。