今日は入学式だ。俺は入試トップだったため、新入生代表の挨拶をすることになった。



「よぉっ!龍樹。お前、新入生代表の挨拶やるんだって?」


「哉也・・・。」


こいつは佐久間哉也(さくまかなや)。俺のダチであり、唯一俺の本性を知っている奴だ。



「誰に聞いた・・・。」


「誰って・・・。お前の母ちゃんが俺の母ちゃんに言って、そこから俺のところに来た。・・・舌打ちすんなよ・・・。」



あのババア・・・余計なこと話しやがって・・・。