「あ、あの・・・龍樹?」

楓華に背中を押されて、龍樹の前に飛び出して・・・だんだん泣きそうになっていたとき、龍樹に手を取られて拉致された・・・。

今いるのは祠の裏側。お祭りでも使ってないから人がいない。

「ここなら誰も来ないよな?」

「た、多分・・・」

握っていた手を離して、龍樹は私と向き合う。

(な、何か寂しい・・・)