ガヤガヤと教室に近づけば近づくほど騒がしくなる。
(はぁ~憂鬱・・・・)
そんな思いで、ドアを開いた

ガラッ

ピタッと女子だけ話声が止まる。
次にヒソヒソとみんなで話始めた。

(クスクス、まだくるんだ?懲りないやつ。)

(よくそんな度胸あるよね。)

はぁ・・・・・・まったく、ヒソヒソ話してないで、言いたいことあるなら面と向かっていえっつーの!

・・・・・とは言えない小心者のあたし(泣)

そう、あたしは女子に集団無視されている。
知ってる?
酷いことをされるより、人と会話出来ないことってね、スッゴク心に刺さるんだよ。
胸が痛いんだ。

最初はこうなっても、話しかけてくれる子とかもいたんだけど、だんだんあたしからみんな離れていったんだ。
強い方にみんなつく。あたしだって同じ状況だったら強い方についてるかもしれない。

いつの間にかあたしのキャラは崩れ、自然と笑顔ができなくなっていた。
まさか自分がこんな目にあうなんて・・・
これじゃあ、マンガみたいだ。

マンガのヒロインはどうなったんだっけ…
確か、あるきっかけでみんなとまた仲良くなれたんだっけ?

・・・・そんなきっかけ、あたしにも来ないかな。

臆病な自分は待つことしか出来ない。

(誰か、あたしを助けて。)

そう思いながら、あたしは席についた。
そして、なぜこうなったかを記憶をたどりながら
意識を記憶へと飛ばした。




この数時間後、この状況を打破するきっかけがくることを麻琴は勿論、誰も知るよしもなかった。