『じゃあ怖いんだ。告白するのも過去を知るのも。』

梨沙に言ったけど。

本当はあたしが怖かった。

いつ幸介に振られるか。

いつ幸介に嫌われちゃうか。

ずっと怖くて。

梨沙はあたしにいった。

本当は泣きたいくせに。

ひきつった笑顔で。

『そっか…。頑張ってね。』

あたし…最低だ。