『梨乃!?』

懐かしい声。

振り返ったその先に…

幸介。

なんで?

「幸…介…なんでここにいるの…」

『お前さぁ人の彼氏だけじゃなくて、西ともつきあってるのかよ!』

なにも知らないくせに。

なにがあったか知らないくせに。

「なにもしらないくせにっ!」

一生懸命走った。

なのに、追いかけてくる。

なぜか涙が溢れてくる。

「なんでっ…」

『梨乃…』

「追いかけて来ないでよっ!」

『泣いてるの?』

「なんでここにいるのよっ!」

『それは俺も聞きたいよ。何でここにいるの?』

「幸介に関係ない。」

『梨乃何にも変わらないね(笑)』