「こここ小嶋さん?!」
吃る私に小嶋さんは腕を解き頬を膨らます
「小嶋さんなんて他人行儀よ!月乃って呼んで?」
「月乃さん?」
「まぁ…いいかしら」
月乃さんはくるっと振り向くと目黒さんに向き直った
「司!私この子なら大歓迎よ!」
「ほら月乃だって賛成してる」
二人に挟まれてなんだか目黒さんがかわいそうになってくる
「わかった…秘書課に配属しよう」
「やったぁ!」
えっ?私に拒否権ってないの!?
「ちょっ待って下さい!私に拒否権ないんですか?!」
早速動き出そうとした三人を呼びとめる
「拒否権?そんなの無いに決まってるじゃん」
社長がにっこりと笑いながら言った
格好いい…じゃなくて!!
「私秘書なんてやったことないですし…」
「そんなの司と月乃にみっちり教えてもらえばいいしっ」
「そうよっ!私がしっかり教えてあげる」
嗚呼…絶対に逃げられないっ…
