そして今私はソファーに座り隣に社長が向かい側に目黒部長が座っている
「で…何で秘書課に彼女を?」
「だからー直感だって」
こんな感じの会話がさっきから続いている
そういえばなんだか目黒部長の話し方が崩れている気がする…
なんかこのほうが話しやすいかも
「雪兎…」
目黒部長に青筋が浮き出てきた瞬間バンっと音を立てて社長室の扉が開いた
「司ー?ここに秘書課の子がいるってほんとー?」
さらさらの髪を靡かせながら入ってきたのは秘書課の小嶋さんだった
間近でみると益々美人でとにかく背が高かった
「月乃!この子が新しく秘書課に入る子だ!」
「まだ完全に決まったわけじゃないぞ!」
「きゃあーちっちゃい可愛いーー!!」
目黒部長の声を完全に無視し私に目を向けた小嶋さん
突然のことにびくっと肩が震えた
それをばっちり見てしまった小嶋さんは私を
「何この子可愛い―」
「むぐっ」
思いっきり抱きしめた
抱きしめられた瞬間薔薇のような香りが鼻をくすぐる
