「あのっ!ありがとうごさいます!凄く助かりました!あの、手を…」
放してほしかったのに社長は手をつないだまま扉を開けた
流石に私は焦った…が…
私の抵抗も虚しく入った瞬間社員全員の視線が一斉に集まった
「社長よー」「相変わらず格好いいー」「隣のあの子誰?」
ざわざわと騒ぎだす会議室内
注目を浴びまくる自分…
もう帰りたい…ぐすん…
そんな中でも社長は完全無視でずかずかと会議室に入っていく
私の手を握りながらね…
そして秘書課の目黒部長の前まできた
「司ーこの子秘書課にする」
一同「えーーーーーーーーっ!?」
間延びした社長の言葉に会議室にいた一同が同じ言葉を口にした
この私も、ね…
