「朝はこっ混乱してて…迷惑になると思って…勝手に帰らせてもらいました…」


たどたどしい言葉になりながらも言うと社長はうーんと考えるポーズをした


「すいません…昨日私何かしちゃったんですよね…」

じゃなきゃ知らない間に社長の家にいるわけがない


「あ、それは大丈夫。君が水と焼酎間違えて飲んじゃって気絶した所を俺が持ち帰ったってこと」

「ふぇっ?」

持ち帰り…?


「まぁ、君あんまり重くなかったし色気が無いから何にもしてないし」

「はぁ…」


私軽く貶された!?


まぁよかった、社長と何にもなくて…


「そういえば!」

またしても何かに閃いた社長

いやな予感がするのは気のせい…?




「どうして君はここにいるのかな?今の時間はもう集合の時間じゃないのかなぁ?」

ぎくっ!

「それに辞令が渡されるんじゃないの?」

ぎくぎくっ!


私の足は次第に後ろに下がっていく