「ここどこー…」

私は広い社内で途方に暮れていた


急いで電車に乗りなんとか遅刻は免れそうだった、けれど…


「会社で迷うなんて最悪…」

トイレに行ったはいいが帰り道がわからない

こんなときに限って周りに人が全くいないし


もうみんな集まってるとか?!ありえる…


「とにかく行こう」

立ち止まっていても意味ないし!


歩き出したその時

「わっ!」
「きゃっ!」


角で誰かとぶつかってしまった

おもわずしりもちをついてしまい慌てて立ち上がった



「すいませんっ!よそ見してて…」

俯きながら話したため相手は男の人しかわからない


「君……」

「えっ…?」


男の人がびっくりしたような声をあげ私はゆっくりと顔をあげた






「ししししゃちょうっ!」


ぶつかった相手は社長だった…