好きな音。



何で険悪なムードを出すんだろう。


ゴゴゴゴゴと聞こえてきそうな雰囲気。


あれ、横顔…。

身長も全然違うのに、奏くんと音也くんが似てる気がする。


「………なんか」
「あ?」
「なにー?」


こぼれてしまった声に、奏くんは怖いオーラを出したまま、音也くんはキラキラが見えそうな感じになって、二人同時に私の方を向いた。


やっぱり、似てない…かな?


「あ、えーっと。なんか二人って似てるなーって。気のせいだと思うけど…」


そう言うと4人ともポカンとした。


今日多いな…。


「あの…」
「まぁ僕らのことも知らなかったし」
「知らなくても不思議じゃないね」


ハテナマークを頭の上に浮かべる私を奏くんが眉間にシワをよせて、呆れた顔をしてる。