好きな音。



ヘラヘラと笑ってる音也くんを見て、呆れたように奏くんと叶夢くんが同時に呟いた。


「「見に来たって、お前なぁ」」
「いーじゃん、いーじゃん♪」

?何で少し困った顔してるんだろ、二人とも。


いきなり連れてきちゃって、迷惑だったかな。


うーんと頭の中で葛藤していると、奏くんが気を取り直したように音也くんに言った。


「久しぶりに聞くよな?」
「や、この前CDで聞いたぜ?」
「生でだよ」
「………あぁ、久しぶりだ」


フッと笑うと、奏くんがニヤリと笑った。


「しっかり聞いてろよ。俺たちの成長っぷりをしっかりな」
「や、俺は愛ちゃんが見たいだけ」
「んだと?」


何故だか小さな険悪ムードが出ていた。

二人に。


唖然と見てると、未来くんが音也くんを呼んだ。