電話の前の会話は、待ってるのが普通の会話かもしれないけど先に行っても別によかった。
でも待っててくれた。
「だから、ありがとう」
「……」
「…?宮崎くん?」
「……じゃあ俺も」
「ん?」
「待っててくれてありがとう」
「……、うん」
さほど高くない背をかがめ、私の目線と同じ高さにしニコッと笑った。
なんか変な感じだなー。
なんだろ?なんか違和感が…。
文化祭の集まりに向かうべく、また歩き出す。
1年の教室から会議室は、結構遠い。
たわいのない会話をしてると、ふと思い出したように宮崎くんが聞いてきた。


