まだわからない先のことを考えていると、優しそうな男の子が思いついたようにパンッとてを叩いた。
「あぁ、そういえば」
「どした?」
「自己紹介。まだしてないよ」
「ほんとだっ!すっかり忘れてたよ」
「言わなかったら、ずっと忘れたままな気がする」
そうだ、私まだこの人達の名前知らないんだ。
「俺は、カイム。叶える夢で叶夢。ドラム担当、よろしくね」
優しそうな男の子、じゃなくて叶夢くんがニコッ笑う。
「僕は未来。ベース担当だよ。よろしくね♪」
ニコッと可愛い笑顔で手を差し出してくれる未来くん。その手をギュッと握って、こちらこそと返す。
「オレはカナト。奏でる音で奏音だ。ギター担当だ」
自己紹介まで俺様な奏音くん。
自信に満ち溢れている、オーラが出てる。
みんなそれぞれ、個性があるなぁ。


