好きな音。



女の子だけの人混みをかき分けて歩く。



この人たちは、道を塞いでるって事分かってないのかな…。


やっとの思いで辿り着いたそこには、思った通りの人物がいた。


「やっぱり…」


もう誰が呟いたかなんて、わからない。


だって私も同じ事思ったし、みんなだってそうなはず。


この女の子の大群を作り出した張本人、奏くんは爽やかに微笑んでいる。


誰もさっきまで不機嫌度MAXだったなんて思わないんだろうなあ。