好きな音。



突然のお褒めの言葉。


何がすごいかサッパリ。

この発言をした未来くんは、少し不機嫌そうな顔してる。


「何が?」
「だって奏音、一度もメイド服着なかったのにあんなあっさりだよ?最初からうたちゃんに頼んどけばよかったぁー」


ぷぅっとむくれる未来くんに、叶夢くんたちは
ハハッと笑うけど私はきょとんとしてしまった。


「それは違うんじゃないかなぁ」
「え?」


小さく言ったつもりが、全員にバッチリ聞こえたみたいで一斉に私の方を向いた。


「どうゆうこと?」
「奏くん、メイド服着るか迷ってたぽいよ?奏くんのことだから、ずっと嫌がってたから、今更着るなんて言えねぇ、とか考えてたんじゃないかな」
「………」
「だから私はそれを言う手伝いをしただけだよ」


私の言葉にみんな、確かに、と笑う。

私もつられて笑う。


「ほんと奏くんって、意地っ張りでプライド高くて素直じゃないよね」
「誰が意地っ張りでプライド高くて素直じゃないって?」