「上等だ…、オレ様がなんでも着こなせて、完璧だということを見せてやるよ…」
「へぇ、楽しみね」
そう言って、ガシッとメイド服をつかみ着替える場所にズンズン音を立てて歩いて行った。
ものすごく怖い顔をしていたけど、全く怖くなかった。
歩いていく奏くんの後姿を見て、またふんッと笑った。
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「なんていうか…」
「なんて低レベルな争い…」
私達の後ろで、ぼんやり私達を白い目で見ていた二人に私達は全く気づいてなかった。
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「やっぱうたちゃんに頼んで正解だったよー」
にこにことさっきよりも上機嫌な未来くんは、いつも以上に楽しそう。
「あれでよかったのかな?もぅただの喧嘩に…」
奏くんにつっかかっていた勢いは、どこに行ったんだと言われてもいいくらいに縮こまって聞く。
「大丈夫だよ」
「わぁっ」
未来くんから返ってくると思ってたのに背後から返ってきて、飛び退く。
ばっと振り向くと、いつの間にかいた叶夢くん。


