ガラッとドアを開けながら言う未来くん。
意味が分からず聞き返せば、
「入れば分かるよ」
と言って教室に入っていった。
「………」
「………」
優奈と顔を見合わせた後、ゆっくりと教室に向かった。
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「………………」
「…きゃぁっ」
「ね、分かったでしょ?」
目を輝かせて幸せそうな声を出す優奈の横で、未来くんの問いにこくんと頷いた。
ぽかんとする私の前にいるのは、未来くんが今現在しているフリルのカチューシャをつけている奏音くん。
ついでに言えば、不機嫌度MAXの表情でメイド服の前に腕を組んで座っていた。
「…ふっ」
「………」
奏音くんがすごく可愛く見えて、つい笑うと無言で、しかもものすごい形相で睨まれたからフイッとそらした。
「かぁーなぁー!もういーじゃんっ。店行こーよー」
「行かねぇ」


