「え?じゃねぇ、早くどけ」
「す、すいませ「奏っ、どうした!?」
「すごい音したぞ!」
謝って、退こうとした私の声を遮って茂みの奥から二人の男の子。
「「え」」
慌てて退こうとしたまま、固まった私は今まさに男の子を押し倒している、としか見えない体勢。
「何やってんの…」
「奏が押し倒されてる」
「へ、ひゃあっ」
呆然と呟く男の子二人の声で我にかえって、バッと退く。
「すいませんっ」
「ほんとだよ」
「うぅ」
座ったままシュンと俯くと、ポンッと両肩に手が置かれる。
「え」
振り向けば、さっきまで呆然としていた男の子二人。
「気にしなくていいよ」
「奏に迫られたんだね。可哀想に…」
「おいコラ、待て」
うんうんと神妙に頷く二人に、素早く声がかけられた。


