「最低。。。翔太最低だよ。」




トイレの鏡に反射して見えたのは、翔太と蛍の笑っている姿。


ショックで涙は流れなかった。



ショックすぎて・・・おかしくなっちゃったのかな。




こういうときは泣いた方がいいのかな。




トイレのドアを思いっきり蹴った。



ドン。。ドン。。



「何事???」



蛍が女子トイレを覗いた瞬間。。。




バシャー。



ポタッ。ポタッ。




「どうしたんだ???」




バシャー。




「明日香。お前なにやって。」



「明日香、なにすんのよ。誤ってよ。」




明日香、どうしたんだろうね。



気が付いたら、2人はビショ濡れだった。




「全部、蛍が悪いんじゃない。」



ダッ。



走った。というよりも逃げた。




「明日香。」



遠くで翔太が呼んでる気がした。



でも、翔太は追いかけてこない。



屋上まで上ってしまった。



今の明日香には・・・・何も残っていない。



ここから飛び降りたら、翔太と蛍はきっと結ばれるだろうな。



「明日香。お前、何やって。」




ハッ。