「では、今から優秀賞の発表です。1年生は・・・・。」



明日香の鼓動が高鳴る。



「A組です。」




「キャー。」



ビックリした。



嘘かと思った。



あとは、翔太のクラスが優秀賞でありますように・・・。



と、祈っていた。



「3年生は・・・・・・・・・・。」




翔太も緊張しているに決まってる。




「C組です。」



ショックだった。



何か重いものが落ちてきたようだった。



「明日香、明日香。」



あやめが明日香を呼んだ。



あやめは、情報通であまり自分のことを話さないのに、なぜか言った。



「あやめの好きな人は、「楠 弘樹」っていう人なんだよ。で、明日香さぁ、直木先輩に言って、メアド聞き出してくんない???」



「別にいいよ。」



あやめってああいうのがタイプだったんだ。



「ねえ。翔太お願い。明日香、頼まれてるの。」




「弘樹はダメだ。都子って知ってるだろ。あいつのことが好きなんだ。」



でも、都子先輩って付き合ってる人いたよね???



「都子は、慎也と付き合ってるらしいけど。それでも好きらしいぜ。だから、無理だろう。嫌がるだろうな。」



この話・・・。伝えにくい。


なんてあやめに言えばいいのだろうか。




「だってあやめ。ゴメン。明日香何もできなかった。」



「いいんだよ。やっぱり無理だよね。でも、あやめ頑張ってみる。」




あやめはそなに悪い子ではない。



なのになんで嫌がるっていったんだろう。



そんなに都子先輩のことがすきなのかな。



都子先輩は少し怖い。



顔はおとなしい顔をしているけど、性格はかなり悪いらしい。



それを、男子には決して見せない。



ある意味すごい人だ。