「奈緒は頭良いから
身近にいるとすげぇ便利だよなー」


私は「便利」と
言われ、少しムカついた。


『そうやって道具
扱いしてると写させないから』


「分かったって!
てか、ここの問題が意味
分かんなくてさー」


真也は焦った様に言うと、
ペンで問題を指した。


『これ?
これは――…』