「ねえ、奈緒?」 『ん?』 梨華は俯いて続ける。 「何かさ、小さい頃から 一緒にいる真也がああやって 私達から離れていくって思うと…」 『え?』 「ううん、やっぱり何でもない。」 梨華は首を振り、笑顔で言う。 『梨華……』 私は呟いた。 私にはその笑顔が 無理をしているという事が すぐに分かった。