ピアノの姫

卒業式は、あっという間に終わり、薫にお礼が言いたいと思った。

でも、そこにはいなくて、いくら探してもいなかった。

帰ってしまったのだろうかと思ったが、私は、ある場所を思い出した。

藍はぁっ。はぁっ。」

私は、全速力で走った。

薫に、一秒でも早く会いたいと思ったから。

そして、なにより好きと伝えたかったから。

━━━━...第一音楽室

ガラガラッ

勢いよくドアを開けた。

そこには、探し求めていた薫がいた。

藍「薫っ。」

薫「藍ちゃん。よく僕を見つけてくれたね。」

藍「あたりまえじゃん。私は、薫のっ、ことがっ、好きなんだからっ。」

今までこらえていた涙が一気にあふれてきた。

少しすると薫は、

薫「藍ちゃんは、本当に僕にとって大事な存在だよ。」

藍「....えっ。」

少し驚いた。

藍「それって、どうい....」

最後まで言いたかったのに、

薫がいきなり抱きついてきた。

藍「えっちょっなにやってるの。」