夏休みに、薫から電話があった。

その電話は、発表会に来てという誘いの電話だった。

勿論、okした。薫のピアノを聴けるとなるととても嬉しかった。

その日が来るのを楽しみにしていた。

その日は、真っ青の空で私の心の中のようだった。

花束を片手に、家を出た。

会場には、お客さんがたくさんいた。

少し緊張した。

でも、会場で薫を見つけるととても安心して、心をなでおろした。

薫「今日は来てくれてありがとう。」

藍「いいよ。それより、とても楽しみにしているね。」

すごい笑顔で、少しドキッとした。

薫「またあとでね。」

藍「うん。」

薫と別れた後、会場の奥に入って行き席に座った。

ついに、薫の番が回ってきた。

薫でもないのに、すごくドキドキした。

薫が、演奏したのは『ノクターン』。

すごく感動した。

とても楽しげな表情で、弾いていた薫を見て、

やっぱり、大好きなんだなと思った。