「美咲は、もう優人くんのこと想ってないの?」 「そういうわけじゃ…。でも、嫌いではない」 絢香ちゃんは笑った。なんで? 「そっかぁ!じゃあまた付き合っちゃえば?…記憶喪失だろうがなんだろうが優人くんは受け止めてくれるよ!」 「そ、うかな?…でも、まだ好きってわかったわけじゃ…」 「…そう?でも、また病院に来てくれるでしょ?」 …いや、来てくれないと思う…。だって 「もうここには来ないって…言われた。」 「え!?」 絢香ちゃんは驚いた顔をしている。