「よう…っ」
涙…
拭いてやれなくてごめんな……。
支えられなくてごめんな……。
守ってやれなくてごめんな……。
絢・・・
泣きたいときは思いっきり泣け。
涙はどれだけ泣いても
絶対に枯れないから。
俺は見守るよ…。
星空から、青空から―――…
俺の身体を綺麗な涙を流しながら拭いてくれている。
お前はこんな俺のこと、
どう思ってる?
最低?嘘つき?意地悪?
なんとでも思え
ただ―――…
少しくらい
“いい男だった”って思ってくれねぇかな?
「絢ちゃん 色々ありがとう。告別式、来てね」
姉貴たちはそう言ってくれている。
俺の心をいちばんにわかってくれた人たち。
恥ずかしくて…。
照れくさくて…。
口ではあまり言えなかったけど…
心から感謝してる。
ありがとう。
こんな俺を大切に育ててくれてありがとう。
「陽…頑張ったね…苦しかったよね…絢、強くなるよ」
いちばん頑張ってくれたのはお前だ。絢・・・。
生きる希望
元気の源
お前は俺の全て――…。
頼ってばかりだったんだ俺は。お前のエネルギーに…。

