君の放つ光に何もかも
一瞬で弾けた
もう逃がさない
姉貴たちに元気つけられた俺。
それからはずっと
体調がいい。
このまま、元気なままでいられるかな?
なんて期待もした。
絢…
元気になったらそばにいてくれるか?
空に聞いてみる。
って!
俺はこんなにメルヘンな奴だったか?
でも今は
これが元気の源。
「よっ 陽っ」
病室のドアが開いた。
優がいた。
…目が腫れていた。赤いし…
最近、泣いてたのか?
だけど、優が笑ってるってことは、隠したいんだとわかっているから、
気づかないふりをして笑って返す。
「土産あんだけどいる?」
「それを言うなら見舞いだろ」
「お前がいちばん欲しがってたものだよ」
俺が一番欲しがってたもの?
それは、ただ一つ。
和泉 絢
まさかと思って、止めようとしたけど…
遅かった。
絢が優に引っ張られて入ってきた。
心の準備もできてないのにさ…。
「ビビった…」
「また言われた…。絢はそんなにビックリする人?」
久しぶりに聞いた絢の声。
懐かしさに
涙腺が緩んだ。