優に謝ろう
やっぱり、無理だって…。

絢が好きだから、好きでいたいって。





「よお」



「待ってたよ」






病院に再び入院した俺は優と連絡を取った。

いつも暇な優はすぐに来てくれる。
病室に入ってきた優。


そして、すぐに写真たてが目に入ったのだろう。
顔つきが変わった。






「優」





どう切り出せばいいかわからなかった。
由美が俺に勇気をくれた。
優が俺に答えをくれた。

“絢も陽くんといたほうが幸せになれるんじゃない?”

“けじめをつけろ”


これが、ない頭振り絞って考えた
幸せ。






「ごめん」



「なにに対して謝ってるかわかってる?」



「全部に対して」



「その中で、何を一番に謝るべきか」





頷く俺。

俺の中途半端な気持ちは、
大切な親友も傷つけた。






「マジで悪かったと思ってる…。」



「責め立ててやろうか?」



「そのほうがいいみたいだな」






悪いのは全部俺。
もっと厳しく怒ってくれたら、目だって早く覚めた。

俺は自分を守りすぎてた。