よしっ!!
今度こそ、ちゃんと言うぞ。
零は立ち上がり黒板の方へ行ってしまう。
『なぁ…零…??』
俺はそう言って後ろから零を抱きしめた。
無意識のうちに呼び方が西城から零に変わっている。
『俺…お前に言わなきゃいけないことがある。』
胸のドキドキが半端ない。
どうしてくれるんだよ…?
『お前に触れるのは1ヶ月ぶりだっけ?
ホントあの時は心配したんだからな。』
俺が泣きたくなるくらい、心配したんだから。
「………ごめんなさい。」
『まあ悪いって思ってるなら許す。
でも、もし俺が見つけられなかったときのこと思うと
どうしようもなく不安になる。
お前が横にいない日々はヤバかった。
何やってても必ず零が頭の中にいて
何回零に電話かけようと思ったことか…。』
また俺は零に洗いざらい話すのか。
こういうの2回目だよな。
いつも俺が全部話して、やり直す。
なんか俺、余裕ないみたいで格好悪いじゃん…。
『いつか零が頼ってここに来るんじゃないかって思って毎日調理室で仕事してた。
なのに零は全然来なくて、
たまに見かけるお前はいつも笑ってた。
なのに授業中は外を哀しい瞳で眺めたままだった。』
そのことで俺がどれだけ悩んだか知ってるのか?
零がいなくて、淋しくて淋しくて…。
零にどうしても逢いたくなって車に乗り込んだこともあった。
でもアクセル踏む勇気がなくて…
だせー、俺。


