「 あっ!
ごめんなさい。
私、宮前瑠璃といいます。
私もここに彼に会いにきたので
同じ言葉を
あなたも伝えていたので
つい声をかけてしまったんです。
ごめんなさい…
二人の時間をジャマして…。 」



軽く頭をさげて
歩き出した私に



「 そうでしたか…
宮前さん時間ありますか?
もし良かったら
ここでお互いの大切な人の自慢話しませんか? 」



「 はい!
いいですよ。
あっ!
でも…
10分だけ待っててもらってもいいですか?
ちょっと彼女さんとラブラブしててくださいな。 」



私は近くのコンビニまでチャリを走らせた

二人の時間をジャマしちゃったのと
自慢話するにはコーヒーがほしいじゃん
なんて私の自分勝手なとこなのかな?

きっと純希は笑っていたかな?
瑠璃らしいよって。


あっ!
私、名前聞いてなかった…
まっ
それは戻った時に聞くとして
コーヒー大丈夫かも
聞くのを忘れてるし…。



瑠璃…
瑠璃らしいよ!


ハッキリと純希の声が聞こえた…
ような気がした。