そんな顔を見ちゃったから

痛い!!

なんて言えなかったし
なんだか胸が苦しかった。

さっき見せた顔の人が叫んでるとは思えないくらい元気に


「 雅也さん、京さん、こんにちは!
あの、七ちゃん借りてもいいですか?
ドライブに行きたくて…。 」


「 いいよ!
今グリンピースで泣いてたからね。
気分転換に連れ出してあげておくれ。 」


「 もう、パパったら…
出かけたら何時に帰ってくるか、わからないんだよ! 」


「 あらいいじゃない?
七ちゃんがいなかったらパパと二人でドライブに行くわよ、ねっ。 」


そんな感じで
私は、ぐんちゃんのサイドシートに座っています。


「 ねぇ、七ちゃん!
そろそろさ
ボクの気持ちに気がついてくれないかなぁ?
いつもグリンピースとかで涙流すのやめようよ。
ボクは七ちゃんを泣かせるようなことはしないよ。
もうボクだけの七ちゃんになってよ!! 」


私は返事もしないで
そのままにしていた。