新しい出会いがあった。

それは
寂しすぎる別れがあったからで…。


車内販売の駅弁を
一時間前まで知らなかった人と
一緒に食事している、オレ。


そんなことにも
オレの気持ちが追い付かなくて…


美法のように
くしゃくしゃって笑う
あなたの笑顔。



「 えっと…。 」



「 あっ!
私は日陽っていうんだ。
よろしくね。 」



「 オレは瑠樹です。 」



美法とは
違う笑顔をジッと見ていた。



「 女の子は
笑ってるのがいいですね。 」



「 ありがとう!
瑠樹さんも
色々あるんだろうけど
少しずつ笑顔になれるといいね。 」



もし美法と
このあと出会えたとしても

その時には
きっと
気持ちも追いついて…


大丈夫な気がする。



「 あれ? 日陽ちゃん!! 」





end