俺様男子と毒吐女子


なんなのだろうか、ここは。




入る前からなんか高そうなお店だとは思っていたが、まさかここまでとは....。





私の目の前にあるお店はどう見たって“普通”の服屋ではなかった。




ふつー、服屋さんにこんなおっきいシャンデリアなんてないわよ。




ここの服屋はどこもかしこもキンピカで。


天井なんて三階分くらいの高さまであるんじゃないかってくらい高くて。




その真ん中でどこかのパーティー会場にあるようなシャンデリアが飾られている。




意味が分からない。




そしてそのまま視線を戻せば、定員さんがまるでメイドや執事のような格好をしている。




なんていうか、雰囲気が、上品っていうか....。




なんだか定員さんでさえ金持ち臭がプンプンする。





でもやっぱりすごいのはお客さんだ。




なんか皆、これからパーティーに行くんですかって格好をしてる...。



真っ赤なドレスに白いふわふわの...なんだっけ、なんかストールみたいなのを羽織ってる人もいるし。





あのご婦人なんてでっかい宝石が付いた指輪をしてる。



素人にだって本物だと分かる代物。





なんだか自分が酷く場違いなんじゃないかと思う。
ていうか実際そうだ。