「ちょ、うわ!」
久々に自分の行動に後悔していると、右手を引っ張られた。
今、こんなことをするのは案の定、高木で。
「なにすんのっ!」
精一杯腕を振ってみる。
だけど、相当力を入れているのだろうか、全く離れる気配がない。
そのまま数秒私を見ていたかと思うと急にどこかへ歩き出した。
え、いきなりなんなの?
やっぱさっきの怒ってるの?
そう思っても今の高木にはなんだか話しかけにくいオーラがあって。
今は、大人しくしていたほうがいいかも....。
そう判断した私は(不本意だが)大人しく高木についていった。
ほんと、不本意だ。


