俺様男子と毒吐女子


そしたらまた顔を近付けてくる高木。




そのことに精一杯体を退け反らせてもあまり意味が無い。





「真っ赤になってか~わいー。」



「....っ!!」





羞恥心やら怒りやらよく分からない感情で支配された私は後先考えず、自分の額を相手、高木の額に勢いよくぶつけた。





いわゆる頭突きだ。









ゴオオォォンという音が頭の中で反響する。




それに額を押さえて悶えていると、ふと腕が解放されている事に気が付いた。






「い、痛い...。」



「俺の方がいてぇよ。」