「も、もしかしなくても、過去問!?」 「―――そう。」 「うそっ!嬉しい!ありがとー!」 たまにはいいことするじゃん! 「貸し1な」 「はっ?ご褒美って言ったじゃん!」 「それは、こっち。」 真弥さんはグラスを指差す。 「これもご褒美でいいじゃん~」 「却下。ま、せいぜい頑張れよ。」 「ちぇ。でも助かる~」 私は自然と笑顔になった。 過去問があるってだけで百人力だと思った。