――いや。 できれば頼みたくはないけど…背に腹は変えられない。 最後の頼みの綱…目の前にある。 過去問借りるくらいなら…耐える! 真弥さんの顔を覗き込むようにして、見る。 「あ、あの…過去問とか…持ってませんよね…?」 最初に話した時以来の敬語を、真弥さんに向かって使った。 私の言葉に、真弥さんは真顔。 「―――さあ?」 この顔は…絶対持ってる! 意地悪顔だ。 でも、絶対すんなり貸してくれるはずない…。 どうしたら… ……そうだ。これだ!