でも、店員さんの制服着てないし、ダーツしてたし…。
それに…
「…投げねぇの?」
カウンターの奥から、アイスティーを片手にさっきの男の人が現れた。
この口調。
「あ、投げます…。ていうか…あなた、店員さん、ですか?」
「そうじゃなかったら、あんたにこれ持ってくるわけねぇだろ?」
そう言って、私の目の前のテーブルにアイスティーの入ったグラスを、丁寧にコトンと置く。
そりゃそうだけど…
…口、悪過ぎるし…。
ちょっとムカつくじゃん。
「……店員さんにしては、客に対して口悪いなって思っちゃったので。」
つい口答えしてしまう。
「あ?」
私の言葉が気に障ったのか、あの鋭い目が私の方を向く。

